全開ガール裏話

ブログより引用



よしだブログ
by TOMOKO
全開ガール」灼熱ロケ編
2011/09/26 05:25
ブログをあげたら沢山の反響を頂いたので、遅ればせながら第2弾。
まずは主役の若葉についてといきたいところですが、ここは想いがありすぎるので後にして、クライマックスの「S30ガーデンチャペル」ロケ話から。

いいロケーションを求め、山梨の式場まで向かった全ガチーム。(設定は東京近郊)
私も車をかっ飛ばし、2時間かけ行きました。いやしかし、遠くまで行った甲斐があった。本当にいい芝居がみれた。

でもこのロケ、晴天に恵まれたのはいいが、死ぬほど暑かった。薄着の私でも、ゴメンナサイ、5分と外にはいられず、エアコンのきいた室内でモニターチェックばかり。
なのに、役者さん達は長袖のジャケを着て長時間の撮影にたえていた。中でもしんどかったのは、重く分厚いドレスを着た新垣さんだったろう。
錦戸さん他のキャストは、待ち時間、「アチーアチー」言いながらズボンの裾をあげたりできたが、ドレスの新垣さんはそうはいかない。なのに嫌な顔1つせず、炎天下で大熱演。
あの暑さ苦しさを、画面からみじんも感じさせなかった演技と根性には感服した。
視聴者の皆さんは若葉と草太が涼しい高原にでもいるかのように見えませんでしたか?

役者さんや監督は前日から泊まり込みで撮影していたようで、チーム感は抜群だった。
錦戸さんが振り切った男らしい演技をみせてくれたのも、そういった監督との交流、ディスカッション、後押しがあったからこそだと思います。
脚本上のキスシーンのト書きは――

ビー太郎「おとうチューだチュー!」
の声も耳に入らず、自分の想いのまま、
草太「(熱いキス)」

常に受け身で、自分の想いを封印してきた草太が、その想いを吐き出すように見せた、男らしい愛情表現です。

S30一連のト書きや演出意図を汲取り、新垣さんも錦戸さんも、プロポーズからキスシーンまで、鼻水出まくりの大熱演。
錦戸さんが鼻水対策を真剣にメイクさんらと話し合っている姿が微笑ましかった。でも、いいシーンにしようという役者としての意気込みが感じられ――「お願いします」の声がかかった瞬間に引き締まった顔になり、炎天下に躍り出ていくあの背中に……いや惚れ惚れしました。
しかし錦戸さんの”お姫様だっこしてのキス”は凄い。
簡単にやっているように見えるが、あれは相当腕力がないとできない。ドレスは重いし滑る。1話でお姫様だっこをした平山さんは、「ドレスが滑って無理」と悲鳴をあげていたそうですし。錦戸さんはドレスの若葉を抱き上げるばかりか、灼熱地獄の中、泣きの演技と熱いキスを要求される。ロマンチックにみえて、実際には大変な芝居だったろう。
「腕が痺れてきた」と言いながらも、辛さを見せずに、熱いキスと、涙と、MAXのキラースマイルまで……錦戸さん、圧巻の演技でした。
チェックの時には、お2人の熱演を見ようと、スタッフみんながモニターの前に汗だくでダッシュしてきて、押し合うようにガン見。もちろん役者さんも。みんなのアイドル菅さん(ル・佐藤店主)も一所懸命モニターを覗き込んでいましたね。(笑)

演出も面白かった。脚本を読んだ監督が、「あいのり風でいこう!」とイメージを膨らませ、ライブ感を大切にし、ロケなのにカメラ4台で一斉に撮るというチャレンジ。
桜川先生や佐間男らも、若葉と草太が演技している間、生け垣の陰に本当に待機(暑いのに!)。ゆえに、一斉にみんなが現れた時の若葉と草太の表情、視線の置き所が、リアルで臨場感があったわけです。
ちなみにキスしている間、モーリスの口がずっと動いているの、お気づきでしたか?モーリスはあの場においても「恋というのは古今東西…」と蘊蓄を語っているのです。
そして園長の竹内力さんはアドリブで「全開ハッピー!」と叫び、みんなを爆笑させ……でも、本当に全開ハッピーなシーン&ロケでした。

そしてこのロケで、薬師丸さん他なんと10数人?がオールアップ。過酷な撮影だったのに、みんなの晴れ晴れとした笑顔が印象的だった。
DVD&ブルーレイの特典映像に華やかなオールアップの様子が入ることを期待。